大人のマナー講座 #15 「旅先で魅せる大人な振る舞い」
最近では、福岡でもキャリーバッグを持った旅行客らしき方々の姿をよく見かけるようになりました。皆さまの中にも、年末年始に旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅先という非日常空間でついつい浮かれてしまいがちですが、そんな時こそ「大人のマナーの魅せ時」です。今月は「旅先での大人なマナー」についてご紹介いたします。
◆ドレスコード
「ホテルマンは時計や靴でお客様のランクを判断する」と言われています。ビジネスホテルなどカジュアルなホテルや宿泊先ではそこまで神経質になる必要はありませんが、ある程度格式のあるホテルや旅館では、そのランクに合った服装で伺うのがマナーです。カジュアルすぎる服装は、ご自身は良くても一緒に行かれているご家族やご友人も同じように見られてしまいますし、そこに来られている他のお客様は「雰囲気を壊された」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
◆チェックイン・チェックアウト
宿帳への記入、クレジットカード利用時のサイン後、など、何かの記入を求められた際、終わった後そのままの向きでホテルや旅館の方へお渡ししていませんか?これは旅先に限らず日常生活でも言えることですが、いくらこちらが「お客様」であっても、お相手の方へのリスペクトをお忘れなく。記入後はお相手の方へ向きを変えてお渡しする。ちょっとしたことですが、この動作一つであなたの品格がグッと上がります。
◆和室での席次
これからの季節、温泉旅館にご家族で宿泊される方も多いと思います。特に、義両親など年配者がご一緒の場合、気をつけたいのが和室での席次です。国際的にはレディーファーストがマナーですが、日本ではそのような概念が昔はなかったため、和室での席次は昔の習わしのままです。ですので、床の間の前の席が上座となり、男性が座る席とされています。女性の方が自らそちらに座ってしまったり、男性の方が良かれと思ってその席を女性に勧めてしまったりすると、恥をかいてしまうことがありますので、要注意です。
いかがでしたか?マナーは「知識」でもありますが、「相手や周りを思いやる心」でもあると、私は常々感じています。お互いにこの「心」を大事に生活することで、不快な想いをする方が減るのではないでしょうか。
本年もお客様をはじめ私をサポートくださる皆様、ありがとうございました。来年も皆様とご家族が笑顔溢れる年となりますよう、お祈り申し上げます。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。