大人のマナー講座 #14 「大人のお歳暮マナーとは?」

今年も残すところ、約1ヵ月半となりました。お世話になった方々へ、お歳暮選びを始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今月は、「大人のお歳暮マナー」ということで、贈るお相手・表書き・時期・お返しなどについてご紹介いたします。

まず、皆様はどのようなお相手にお歳暮を贈っていらっしゃいますか?親戚、友人知人、上司、恩師、取引先、などに贈られることが多いと思います。元々は、1月~6月にお世話になった方へ「お中元」を、7月~12月にお世話になった方へ「お歳暮」を、お贈りすることがマナーとされていました。ただ、最近では「お中元は贈らず、1年を通してお世話になった方々へお歳暮のみをお贈りする」という傾向にあります。

ただし、仕事関係などで「今年はお世話になったけれど、来年はお付き合いがあるか分からない」というお相手には、表書きを「お歳暮」ではなく「御礼」として贈られることをおすすめいたします。お歳暮には「今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。」という継続的なお付き合いの意味を含んでいるからです。

次に、お贈りする時期についてですが、東日本では11月下旬~12月20日前後、西日本では12月13日~20日前後と多少の違いがあります。お歳暮をお贈りするのに適切な時期は贈り先の方が住んでいる地域により異なりますので、事前によく確認しておくことが大切です。

最後にお返しについてですが、お歳暮を頂いた場合、お返しは不要です。「思わぬ方からお歳暮を頂いて、慌ててお歳暮をお贈りした」という方もいらっしゃいますが、「バタバタ対応した」という姿がお相手に見えてしまいます。お歳暮を頂いたら、お礼状をお送りするだけで構いません。もし、「どうしてもお返しをしたい」という場合は、年が明けて「御年賀」という形でお贈りするか、次にお会いする際に何かプレゼントとしてお贈りするのがスマートです。思わぬ贈り物は、受け取る側も嬉しいものです。

贈り物をする際はご自分の好みの物ではなく、お相手の家族構成などを考慮した物を選ぶと喜ばれます。また、事前にお手紙で「贈り物が届くこと」をお知らせすることで、大人としての魅力がぐっと上がります。