大人のマナー講座 #17 「知らずにスーツで恥をかいていませんか?」

これからの時期は、卒入学や就職、異動などのライフイベントに合わせてスーツを新調される方が増える季節です。ところで、ビジネススーツにもマナーがあることをご存じですか?社会人の方でも「知らなかったために恥をかいてしまった」「上司に注意された」という方が意外といらっしゃいます。今月は、「ビジネススーツのマナー」についてご紹介いたします。

■ブラックスーツはビジネスシーンでは基本的にNG

ブラックスーツは本来「冠婚葬祭用」として用いられてきたため、「礼服扱い」とされます。

日本では無地のブラックスーツは20年ほど前から、学生のリクルートスーツの定番となったことから、「新人が着るもの」というイメージがあります。そのため、新人であれば無難な印象ですが、立場のある方がブラックスーツを着ると「仕事の経験が少ない」「スーツを着なれていない」といったネガティブなイメージになってしまいます。

業界や職種問わず、ビジネスマナーとして間違いのないビジネススーツの色は「ダークネイビー」「チャコールグレー」です。

また、一番気をつけていただきたいのが、海外(特に欧米)の方と会われる時です。

欧米では、黒はタキシードやモーニングに用いられる色としての認識が根強く、パーティーや葬儀などフォーマルな場で限定的に着用されていることから、ビジネスでブラックスーツは避けるのが一般的です。ですので、外資系企業にお勤めの方や、海外のビジネスパーソンと交流を持つ機会が多い方は、仕事上でブラックスーツを着ることは避けた方が無難です。テレビで国際会議などのニュースを見ると、欧米の大統領はいつもネイビーやチャコールグレーのスーツをお召しですよね。

■アンボタンマナー

スーツの一番下のボタンは、留めないのが基本です。一番下のボタンは「飾りボタン」と呼ばれ、留めないのが正式なスーツスタイルのルールです。

アンボタンマナーは、シングルスーツとダブルスーツでは少し違うのですが、今回はシングルスーツの場合をご紹介します。

シングルスーツのボタンの数は、2つから3つが主流ですが、4つボタンのものもあります。

いずれにしても、一番下のボタンは留めないのがマナーです。

飾りなので、このボタンを留めると、野暮ったく見えたり動きにくくなったりします。

そしてスーツは、

・立っている時はボタンを留める

・座っている時はボタンを外す

のが、正しいマナーです。

スーツは、立ち姿をスタイリッシュに見せるためにデザインされているので、立っている時はボタンを締めたほうがかっこよく見えます。逆に座っている時は、余計なシワが入らないようにボタンを外しましょう。

そして、外したボタンを留めるタイミングは、立ち上がる直前。ボタンを留めないまま歩き回るのはNGです。

いかがでしたか?これ以外にもスーツに関するマナーはあるのですが、また別の機会にご紹介しますので、お楽しみに。