大人のマナー講座 #6「プライベートの電話マナーとは?」
携帯電話やスマートフォンの普及により、昔に比べると随分「電話」が身近なものとなりました。いつでも、どこでも、話したい相手に直接繋がる電話ですが、その分、お相手への配慮も欠かせないものです。
今月は「プライベートの電話マナー」についてご紹介いたします。
■かける時間帯は9時~21時(ただし18時~20時は避ける)
一般的に、個人の方へお電話するのは、9時~21時までが良いとされています。その方の家族構成やお仕事などにもよりますが、9時前だと、朝食の準備や片付け、身支度、通勤などをされている方が多く、21時以降は、就寝の準備に入られていたり、小さいお子様を寝かしつけていたり、家族団らんの時間を過ごされている方が多いからです。また、18時~20時は、夕食中のご家庭が多いので、その時間も避けたいものです。
■まずは相手の状況確認と電話の内容を伝える
こちらは用件があってお電話をしているので、お相手が出るとすぐに用件を話したくなってしまいます。しかし、そこはグッとこらえて、一旦、「今お話し出来る?」などお相手の状況を確認しましょう。電話には出てくれたものの、「会議を抜けて電話に出てくれた」「電話に出たものの乗ろうとしている電車やバスが来てしまった」などという場面が往々にしてあるからです。
そして、「電話をかけた目的」をまずお相手に伝えましょう。話の内容次第では、「後でゆっくり聞きたい」「今聞いておきたい」とお相手が判断し、「後でこちらから、かけ直して良い?」「今、大丈夫よ」といったお返事をされるでしょう。そこを無視して話を進めてしまうと、お相手がストレスに感じてしまったり、今後の関係にも影響してしまう恐れがあります。
■「話せて嬉しかったよ」という気持ちでお礼を
特にご家族へのお電話の場合、用件だけ伝えると「じゃあ」とさっさと切ってしまう方もいらっしゃいます。ですが、家族とはいえ、親しき中にも礼儀あり。「忙しいところごめんね」「声が聞けて嬉しかったよ」など、お相手が自分のために電話の時間を割いてくれたことに対して、お礼の気持ちを最後に伝えることも大事なことです。
いかがでしたか?最後にご紹介した「お礼の気持ちを伝える」というのは照れ臭く感じられるかもしれませんが、ぜひご家族やご友人へのお電話の際にお試しください。