大人のマナー講座 #5 「弔事のマナーとは?」
2月に入り、1年で一番寒い時期を迎えています。全国的にも1月、2月は葬儀が執り行われる件数が多いそうです。いざという時に慌てないためにも、今月は「弔事のマナー」についてご紹介いたします。
【男性の喪服の種類】
【女性の喪服の種類】
■参列者の通夜での服装
(男性)
・黒やグレーなどダークカラーの略喪服(ビジネススーツでもOK)
→急に連絡をいただくことが多いので「急いで駆けつけました」という服装で構いません。
喪服だと「準備していました」と受け止められる可能性もあります。
・ネクタイと靴下は黒
・靴は光沢のない飾りがついていないもの
(女性)
・黒やグレーなどダークカラーの略喪服(ビジネススーツでもOK)
・肌の露出は避ける(袖は七分丈~長袖)
・黒のストッキングを着用
・靴は光沢のない飾りがついていないもの
・結婚指輪以外のアクセサリーは外す
■参列者の葬儀・告別式での服装
(男性)
・準喪服のブラックスーツ(ダブル、シングルのどちらでも可)
・その他は通夜と同じ
(女性)
・準喪服のブラックフォーマルスーツ
・バッグは黒の布製のもの(革製、エナメル製、ゴールドの金具がついているものはNG)
・結婚指輪以外のアクセサリーはパールのもの
・ネイルは落とすか黒の手袋で隠す
・その他は通夜と同じ
■香典
1.斎場に到着後、受付で「この度はご愁傷様です」などお悔みの挨拶をする。
2.ふくさから香典を取り出し、受付の方に渡す。併せて、記帳する。
※香典の額は故人との関係性によりますが、3000円~1万円が一般的
■焼香
宗教や宗派によって異なるため、作法に不安がある場合は、事前に斎場に問合せて、それぞれの作法を調べておくと安心です。
■通夜振る舞い(通夜の後に設けられる食事会)
遠慮される方もいらっしゃいますが、「喪家が僧侶や弔問客に対して感謝の意を表す」「故人を偲ぶ」という2つの意味があります。一口でも箸を付け、故人の思い出を語ることが遺族への礼儀です。
■出棺
葬儀・告別式に列席した場合は、出棺まで立ち会うのがマナーです。暑いからと上着を脱いだり、寒いからとコートを着たままの姿で霊柩車を見送るのはNG。喪服姿で合掌し、故人に最後の別れを告げましょう。
慶事でのマナー違反は大目に見られても、弔事でのマナー違反は悲しみの中にいらっしゃるご遺族の感情を逆なでしかねません。故人を偲びつつ、ご遺族のお気持ちに寄り添うためにも、しっかりとマナーを確認しておきたいですね。