大人のマナー講座 #7 「手土産のマナーとは?」

4月に入り、ビジネスやプライベートにおいてギフトをお渡しする機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。その際に、どのようなことに気をつけていらっしゃいますか?今月は、手土産の選び方から渡し方のマナーをご紹介いたします。

【手土産の選び方】

■プライベートシーン

自分の好みではなく、お相手の好みや家族構成に合わせた物をお渡しすると喜ばれます。

■ビジネスシーン

お取引先などに手土産をお持ちする際は、「個包装」で「日持ちがするもの」を選ぶと喜ばれます。

【手土産を渡すタイミング】

■プライベートシーン

玄関先ではなく、お部屋の中に通された後にお渡しするのがスマートです。ただし、生鮮食品や冷凍食品などをお持ちして、早く冷蔵(凍)庫に入れていただきたい場合は、その旨をお伝えして玄関先でお渡しすると良いでしょう。

■ビジネスシーン

〇会社に初訪問する場合

応接室に通された後、名刺交換など一通りの挨拶が済み、先方が椅子に腰かける前にお渡しするとスマートです。

〇会食の場合

飲食店での会食の際は、先方がお帰りになる直前にお渡しするとスマートです。会食の初めにお渡ししてしまうと、その後の手土産の扱いに先方が困ってしまいます。2軒目に移る場合もあるため、先方がお帰りになるぎりぎりまでご自分でお持ちになって移動します。

【手土産の渡し方】

手土産をお渡しする際は、「手提げ袋などから出して品物だけをお渡しする」ことがマナーです。本来、手提げ袋などには「持ち運び時のホコリよけ」の意味があるため、そのままお渡しするのは失礼にあたります。先に品物をお相手にお渡しした後、手提げ袋は速やかにご自分のバッグの中などにしまい、お相手に手提げ袋の処分についてお気を遣わせないようにいたします。ただし、飲食店での会食の際など、先方が持ち運ぶ必要がある場合には、手提げ袋に入れたままお渡しして構いません。

また、以前はお渡しする際に「つまらないものですが」という言葉を添えることが良し、とされていましたが、現在は「心ばかりのものですが」などポジティブな言葉を添えることが良し、とされています。

いかがでしたか?せっかくお相手のために準備した手土産ですから、気持ちよく受け取っていただきたいものです。お渡しするまでのマナーも意識することで、お相手に手土産に込められたお気持ちが伝わります。ぜひ、次回手土産をお渡しする際はお試しください。