大人のマナー講座 #3 「年賀状のマナーとは?」
いよいよ師走を迎えました。そろそろ、年賀状の準備を始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今月は、「年賀状のマナー」ということで「年賀状」として出して良い期間や文面の注意事項などについてご紹介いたします。
一般的には、「1月7日まで」にお相手に届く分を、「年賀状」としてお送りすると言われています。(地域によっては15日まで)それ以降は、「寒中お見舞い」として出されるとスマートです。ですが、せっかくの新年のご挨拶ですので、理想は元日、出来れば三が日のうちにお相手に届けたいですよね。12月25日までに投函すると元日に届く、と言われていますので、早めに準備しておくと安心です。
また、文面については、下記のポイントをご注意ください。
- 句読点を使わない
- 重複表現を避ける
- 忌み言葉を使わない
① 句読点(、。)を使わない
「慶事などおめでたいことに区切りをつけない」「人間関係に区切りをつけない」ということから、句読点は使わない方が良いとされています。改行や一文字分空けるなどの工夫をすると、読みやすくなります。
② 重複表現を避ける
✕ 一月一日 元旦(「元旦」とは「一月一日の朝」のことなので、意味が重複しています)
〇 一月一日
〇 元旦
✕新年あけましておめでとうございます(「新年」と「あけまして」が重複しています)
〇新年おめでとうございます
〇あけましておめでとうございます
③ 忌み言葉を使わない
新年にふさわしい、明るく晴れやかな言葉を使うようにして、暗く不吉な出来事を連想させる忌み言葉は避けましょう。例えば「去年」は、「去る」「離れる」を連想させるため、「昨年」や「旧年」に言い換えます。その他「切れる」「落ちる」「終わる」などの言葉も避けましょう。
最近では、年始の挨拶もメールなどで済まされている方も増えています。仕事関係のお付き合いであればメールで済ませても良いかもしれません。ですが、年賀状には「元日に自宅に届くワクワク感」「手書きの温もり」「その人らしさ」があります。友人やご親戚などプライベートのお付き合いがある方に対しても「最近年賀状を書いてないな」という方は、いま一度、年賀状の良さを見つめ直してみてはいかがでしょうか。